先日、Mac book pro retina 2017年モデルを使用していたところ
「ディスプレイが暗いままで何も見えない」という現象が起こりました。
再起動や電源の付け直しを試してみるも、改善せず…。
でも、Totch barのライトは点いてるし、
キーボードのCaps Lockも電気が点いている。
よーく画面を見てみると、うーっすらと画面が見えているようです。
一体何が起こったの?
もしかして、壊れた?
データとか大丈夫かな?
いろんなことが頭をよぎりました。
けれども、色々と対処していくと全く心配しなくて大丈夫だとわかったんですね。
ディスプレイが暗い原因は…
結論から申し上げると、
原因は「ディスプレイのバックライトの故障」によるものでした。
直すにはディスプレイの交換が必要となります。
今回、Geneous bar、Apple careをフル活用してなんとかなりました。
このページでは、実際に行った対処法の様子を解説していきます。
同じ症状で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
もっとこうすれば良かったという改善点も書いていますので、
きっと参考になると思いますよ。
Mac Book Pro retina 2017年モデルの故障原因は?
画面が真っ暗で何も見えない!
初めての状況に最初は焦りましたが、落ち着いて原因の究明をすることにしました。
突然、ディスプレイが真っ暗…いったい何が??
ある昼下がり、愛用しているMac book proを開いた時でした。
急に、ディスプレイが真っ暗で何も写らない状況に見舞われました。
出先だったこともあり、ちょっとパニックに。
「充電はさっきまでしていたので、充電が切れたということはありえない…。」
原因は他にあるはず…ということで
とりあえず再起動してみる
僕のMac book proは、はじめてTouch barついたモデルで、確か購入したのは2017年冬頃だったと記憶しています。
とりわけ古いモデルということもないので、PCがクラッシュしたなんてことも考えにくいです。
ディスプレイが壊れたのかな?と真っ先に思い浮かびましたが、
とりあえず再起動してみることに。
Macで再起動を行う際のショートカットキーは、下記コマンドで実行できます。
再起動ショートカット:⌘(command)+control+電源ボタン
再起動してみたところ、特に変化はなし。
正直、再起動してるかの判断も難しかったのですが、
- Touch barが立ち上がっている
- Caps Lockキーを押すと緑のライトが点灯している
上記の動作を確認した上で、再起動できていると判断しました。
よく見ると薄っすらと画面が見えている現象
再起動して、ようやく気づいたのですが、
実は、真っ暗で何も映っていないようにみえたディスプレイですが薄っすらと画面が映っているようでした。
改めて、iPhoneのライトを画面にあててみると、どうやら、薄っすらと(本当に視認できるのがギリギリ)なくらいに、通常通りの画面内容が表示されているみたいでした。
この時点で、
- PCは正常であること
- ディスプレイに何らかの問題があること
がわかりました。
原因がわかったらApple storeで修理を!
ディスプレイに原因があるということがわかった時点で修理が必要であると判断しました。
出先の近くにたまたまApple storeがあったので、持ち込んでみることにしました。
Apple storeで原因の特定へ
いままで検証してきたことは、あくまで素人の私が勝手に「こうだろうな?」と思っているだけなので、プロに見てもらうためにApple storeのGenius bar(ジーニアスバー)というハードウェア修理や各種サポート行なっている場所に向かいました。
Genius bar(ジーニアスバー)は、その名の通りApple製品の天才たち(Genius)がまるでバーカウンターのような席で相談に乗ってくれるサービスです。
Appleは魅せ方、やり方がいちいちオシャレですね。
このGenious barは事前予約をしてから行くと、待ち時間もなくスムーズに対応してくれるのですが、私の場合は緊急だったので予約なしで行きました。
すると、Genious barの対応を待つ列が…。
平日の昼間に持ち込んだのですが、結構な人が並んでいました。
原因はディスプレイのバックライトにあった
約30分ほど並んでようやく自分の番に…、専用の席に案内され座るよう促されました。
スタッフが忙しそうに行ったり来たり。
結局イスに座ってからまた10分くらい待ったでしょうか。
ようやく、スタッフが私の元へやってきました。
状況を説明すると、ディスプレイを確認したり再起動したり色々検証してくれました。
10分くらい検証してくれた結果、原因が判明。
やはり、ディスプレイのバックライトが切れているとのことでした。
スタッフの方が言うにはMac book proのディスプレイは、内容表示する部分+バックライトで明るさ調整という仕組みになっているとのこと。
そして、Mac book pro retina2017年初期モデルはバックライトが消える不具合が比較的多いみたいなんです。
バックライト単体での交換はできない
不具合が多いといわれ、残念な気持ちになりつつも、丁寧で真摯なスタッフの対応と仕事が手につかないという、
背に腹はかえられない状況もあり、早速なおしてもらうことに。
修理内容の説明を色々されましたが、まとめると以下の通り。
- Macのディスプレイはバックライトのみの交換が出来ないため、ディスプレイすべてを交換する必要がある。
- 費用は57,000円かかる。
- 修理の関係上、データがなくなる可能性がありますので、大事なデータは別で保存しておく必要がある。
- データがなくなる確率が50%。
Macの修理は構造の都合上、場合によってはマザーボードをいじるのでデータがなくなることがあるとのこと。
その確率なんと50%!!!
50%って、ギャンブルすぎるでしょう!(汗
その場で必要なファイルだけiCloudに保存することもできたのですが、データ量が多いため一度家に帰ってフルバックアップを取ることにしました。
というわけで、見積もりまで頂いたのですが、その場では修理するかを決めず一旦持ち帰ることに。
できれば、少しでも早く修理にだして仕事に使いたいと思っていたのですが、データがなくなる恐怖は拭えませんでした。
持ち帰ると言ってわかったことなのですが、Apple storeで見積もりまで出している場合、故障原因や修理に必要な工程などは全てApple内で共有されているみたいです。
再び来店をしなくてもApple careに電話をするだけで、自宅までPCを取りに来てくれるとのことでした。
これは、Apple storeが近くにない人にはとても便利なシステムですよね。
ちなみに、今回僕はたまたまApple storeの近くにいたので、直接持ち込みましたが、最初からApple careに電話するのでもOKですよ。
修理をしよう!でもその前にバックアップを
ということで、自宅に戻りデータのバックアップをすることに。バックアップには、Apple純正のTime capsuleを使用しました。
拡張ディスプレイからミラーリングにするためのショートカット
画面が真っ暗で何も見えないので、外部モニターにつなぎ作業を行います。
ここで問題発生、ディスプレイ構成を拡張ディスプレイにしていたため、元の画面が把握できない事態に。
そんな場合は、下記のショートカットで解決します。
⌘(command)+「輝度を下げる」ボタン
これで、拡張ディスプレイモードからミラーリングモードに切り替えられます。
Totch barの場合、最初「輝度を下げるボタン」は隠れていますので、<をタッチして表示させましょう。
Time capsuleを使ったバックアップの方法
続いて、Time capsuleを使ってバックアップをしていきます。
工程は以下のとおり。
- 「システム環境設定」>「Time machine」をクリック。
- 「バックアップディスクを選択」、「ディスクを選択」、「バックアップディスクを追加/削除」をクリック。
- バックアップディスクを選択し、「ディスクを使用」を選択。
- 「今すぐバックアップを作成」を選択。
これで、直近のPCデータのバックアップは取れているはずです。
一応、確認をしてみます。
[st-mybox title=”ポイント②” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFB300″ bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]- 「Launchpad」を開く
- 「その他」>「Time Machine」
- バックアップをとった日付のデータがあるかを確認。
上記方法で、バックアップデータが確認できればOKです。
データ削除をすると更に安心
データのバックアップが取れれば、ひとまず安心です。
いつでもリカバリーできる状態になりました。
しかし、データが残ったままで修理にだすと、PCの中身を覗かれる可能性があります。
それが嫌ならば、全データを一旦削除しましょう。
手順は以下の通り。
- 「システム終了」で電源を切る。
- 「⌘(command)+R」を押しながら電源をつける。
- 「MacOSユーティリティ」が起動するので、ディスクユーティリティを選択。
- 「Macintosh HD」を選択。
- 上部にある「消去」を選択。
- 確認画面がでるのでフォーマットを「APFS」にして、消去ボタンをクリック。
- 「完了」ボタンを押し、削除できているかを確認。
これでデータを削除できましたので、修理時に中身を見られることもなくなります。
ちなみに、削除後は「データ復元」または「OSの再インストール」をしないとマークが表示され何もできなくなります。一抹の寂しさを感じますね。
<補足>
状態でも「⌘(command)+R」を押しながら電源をつけると「MacOSユーティリティ」が立ち上がりますのでご安心を。
Apple Careのピックアップ&デリバリー修理サービスでスムーズに受け渡し
バックアップも取り、データも削除しました。
これで修理にだす準備は万全です。
ここまできたら、Apple careに電話をしましょう。
音声とオペレーターの指示にしたがって、希望を伝えればOK!
約15分電話をして、しっかりと時間指定で集荷の手配も完了し、あとは配達業者が取りに来るのを待つだけです。
ちなみに、配達業者はヤマトでした。
[st-cmemo fontawesome=”fa-user” iconcolor=”#4FC3F7″ bgcolor=”#E1F5FE” color=”#000000″ iconsize=”150″]電話をしてみて感じた率直な感想ですが、ものすごく丁寧で安心できました。
さすが、Appleとしか言えないとっても丁寧な対応で、オペレーターの知識、対応スピード◎でしたよ。
[/st-cmemo]たった1日でMac book proの修理が完了
あとは修理が完了するのを待つだけという状態になりました。
当初、修理には3〜5日かかると言われていたのでのんびり待つことに。
と思っていたら、次の日には修理完了連絡がきて、2日目の朝には自宅に届くという、ものすごいスピードで戻ってきました。
Appleさん仕事はやすぎでしょ!
ちなみに、待ってる間は仕事ができないのも困るので、iPad proにキーボードを付け簡易PCとして利用してました。
ひとくちメモ
iPad pro用のキーボードは純正スマートキーボード一択!
純正キーボードは高いですが、確実に使いやすく不具合もありません。
Amazonで安いけどよくわからないブランドのキーボードを買ったりもしましたが、ケースサイズが合わなかったり、キーボードが押してないのに反応したりと、
散々な目にあいました…。もちろん返品はしたので金銭的ダメージはありませんでしたが、時間と手間のロスを考えると、はじめから安心できる純正を買ったほうが良いと思います。
あとはデータ復旧すれば大丈夫!
爆速で戻ってきたMy Macですが、画面もきれいに表示されていました。
シリアルナンバーもそのままですし、PCをまるっと交換されたわけではないことがわかりました。
どうやらちゃんと修理しているようです。
あとはバックアップしておいたデータを復旧すれば、元通りです。
データ復旧方法は以下の通り。
- ⌘(command)+R」を押しながら電源をつける。
- MacOSユーティリティ画面で「Time machineバックアップから復元」を選択。
- バックアップしておいた日付のデータを選択して復元。
以上で完了です。
復元時間はデータ量、環境にもよりますが、30分〜1日くらいでしょうか。
僕は、データが多く、Wi-Fi環境でしたので丸1日かかりました。
バックアップ復旧はなるべく速い回線環境または有線での実行をおすすめします!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Mac Book Pro Retinaは非常に鮮美な映像を実現するディスプレイですが、そのぶん、部品の消耗が激しいため故障してしまうことがあるようです。
「いつもどおりに使っているだけなのに、挙動がおかしい。」
そんなことがあったら、とりあえずApple Careに連絡してみると良いかもしれませんね。
今回、故障から修理完了までの流れをまとめると以下の通り。
[st-cmemo fontawesome=”fa-comments” iconcolor=”#F48FB1″ bgcolor=”#FCE4EC” color=”#000000″ iconsize=”100″]- 症状を口で説明できるくらいに把握する。
- 修理の前にはバックアップとデータ削除を忘れずに行う。
- Apple Careに電話(修理は店頭お渡しでも自宅ピックアップでもOK!)。
- Time Capsuleからバックアップの復元。
もし、同じ症状で悩んでいるなら是非試してみて下さい。
Mac book pro retina を修理して感じたこと
最後に、今回トラブルが起こり、いろいろと経験してみて感じたことをまとめてみました。
1. Appleの完璧なフォロー体制
やはりAppleのサービスはクオリティが高いですね。
Apple storeの受付から修理対応まで、文句なしの対応でした。
あえて欠点を上げるならば待ち時間が長いところですが、それは事前予約でいくらでも対処可能です。
Apple Careの電話対応も完璧でした。
今回、私の場合は合計3名のオペレーターの方と話をしたのですが、どのオペレーターも文句なしの対応で満足でした。
2. 修理は高額。Apple careには入っておくべき
今回、一番失敗したなぁと感じたのが、Apple Care+に入っていなかったということです。
Mac book pro 13inchのApple Care+の内容は以下の通り。
- 保証サポートが3年に延長(通常1年)
- Apple製のハードウェア製品保証
- ソフトウェアサポート
料金は25,800円と決して安くはないですが、今回、ディスプレイを修理するのにかかった費用は57,000円でしたので、もしApple Care+に入っていたら半額くらいで修理できました。
結果論ですが、入っていたほうがお得でしたね。
3. もしデータ削除をしなかったら?
今回の修理は、データのバックアップをとりPCデータを削除した状態で送り出しました。
もし、データを削除しなかったらどうなっていたでしょうか?
Apple Storeで修理の際の同意書にサインを下さいと言われたのですが、同意書の中に気になる文章が書いてありました。
Apple製品1年限定保証から抜粋
「Apple は、お客様のデータがお客様にとって大切なものであることを理解しています。サービスの間は常にデータ損失の可能性があり、ときには、サービス中にデータが回復不能となり、消失し、または再フォーマットされることがあります。」
これはつまり、データがどうなっても知らないよといっているんです。
ここからはあくまで推測ではありますが、データが消えてしまうならまだいいですが、もしデータを抜かれていたら?と考えると恐ろしくないでしょうか?
Apple Storeのスタッフにデータの扱いについて尋ねたところ、
「いままでデータの漏洩はないですが、気になるならバックアップをとってデータを削除してください。」
と言われました。
少なくとも修理の際にはデータを見られているのは確実なので、気になることがあるならデータ削除は必須かなと思いました。
4. データ復元は有線か高速回線で!
今回、Time capsuleを用いてデータの復元を行いました。
Wi-Fiを使っての復元でしたが、有線で復元していたらもっと早く復元できたかなと思いました。
今回は、低速回線だったためデータの転送に莫大な時間がかかり、復元までに丸1日かかってしまいました。
ネット回線の重要さは、こういったもしもの時に痛感しますね。
時は金なりです。
遅い回線は致命的なタイムロスを引き起こすこともあります。
こんな時のために、回線環境はなるべく速いものを選んでおくべきだと改めて実感しました。