家庭用光回線サービスとして、他の光回線から1歩抜きん出たサービスを行っているNURO光。
最大2Gbpsの回線速度は、インターネットの速度にこだわる方であればかなり魅力的に映るのではないでしょうか?
NURO光を利用するには、プロバイダのSo-netからレンタルされる「ONU」という機器が必要です。
実は、このONU、モデル(型番)によって、NURO光の回線速度に差がでてきてしまうことをご存知でしょうか?
- 「同じサービスだから、全部同じじゃないの?」
と思っているなら要注意!もしかすると、回線速度をフルで活用できない、損した機器を利用しているかもしれません…。
せっかく同じサービスを利用しているのに、損しているのは納得いかないですよね。
そこで、このページではNURO光のONUについて損しない選び方を徹底紹介していきます。
ONUって何?モデム・HGWとの違いは?
インターネットを利用している方であれば、モデムというワードは一度は聞いたことが有るかと思います。
簡単に言えば、ONUとはモデムの上位互換のようなものです。
モデムがADSL回線の家庭側の接続機器であるのに対し、ONUは光回線の家庭側の接続機器のことを言います。
ONU(Optical Network Unit)の正式名称は、日本語で言えば「光回線終端装置」と言います。
光回線は、家庭側ONUと回線サービス業者側のOLT(Optical line terminal )を繋ぐことでインターネットを可能にしています。
[st-cmemo fontawesome=”fa-file-text-o” iconcolor=”#919191″ bgcolor=”#fafafa” color=”#000000″ iconsize=”100″]参考:NTT技術ジャーナル[/st-cmemo]また、ONUは搭載している機能が増えると、HGW(ホームゲートウェイ)と呼ぶことがあります。
現在では、無線LAN機能やひかり電話の機能が付いているものをHGWと呼び、様々な契約形態に1台で対応可能なマルチプル機器として利用されています。
回線のみ | →これらをすべて1台で対応可能 |
回線+無線LANオプション | |
回線+ひかり電話オプション | |
回線+無線LANオプション+ひかり電話オプション |
ただし、そのぶん機器が大きくなりがちで、場所をとるのがデメリットでもあります。
[st-mybox title=”簡単まとめ” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFC107″ bordercolor=”#FFC107″ bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]- モデム→ADSL用のレンタル機器。
- ONU→光回線用のレンタル機器。
- HGW→ONUに付加機能が付いたもの。
NURO光のONUの特徴・種類は?
NURO光のONUは「G-PON」国際規格に対応しているONUであるため、下り最大2Gbpsの高速光回線を実現しています。
また、無線LAN機能が標準装備されているので、NURO光のONUはどちらかといえばHGWに近い性能を持っています。
別途、無線ルーターを用意する必要がないので、コスト的にもありがたいところです。
つまり、NURO光は回線速度にこだわるニーズに合致した、回線と無線LANのみに絞ったONUを採用しているとも言えます。
[st-kaiwa2]NURO光は無線LANがオプションではなく、通常プランにコミコミで無料で利用できるのもユーザーメリットのひとつですよね。[/st-kaiwa2] [st-cmemo fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ iconsize=”100″]ただし、ひかり電話機能は搭載されていないので別機器のレンタルが必要。
[/st-cmemo]NURO光のONUは全部で5種類
現時点でNURO光のONUは5種類あります。以下に一覧にしました。
型番 | ZXHN F660A | HG8045Q | ZXHN F660T | HG8045j | HG8045D | |
サイズ | 245(H)×190(W) ×38(D)mm |
195(H)×235(W) ×30(D)mm |
245(H)×190(W) ×38(D)mm |
230(H)×180(W) ×40(D)mm |
195(H)×235(W) ×30(D)mm |
|
ポート | LAN | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
TA | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |
無線LAN |
○ | ○ | ○ |
○ | ○ | |
規格 (IEEE802.11) |
a/b/g/n/ac |
a/b/g/n/ac |
a/b/g/n |
a/b/g/n |
a/b/g/n |
|
WPS | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
USB | 2.0×1 | 2.0×1 | 2.0×1 | 2.0×1 | 2.0×1 | |
メーカー | ZTE | HUAWEI | ZTE | HUAWEI | HUAWEI |
従来の縦置きスタイル、少しスタイリッシュな斜めのスタイルと見た目には若干の差があるものの、基本的にそこまで違いはありません。
ただし、「ZXHN F660A」と「HG8045Q」のみ無線LAN規格がIEEE802.11ac対応になっている点に注意が必要です。
この2端末は他の端末より新しい端末のため、NURO光のなかでも特に人気の端末となっています。
無線LAN規格「IEEE802.11ac」とは?
無線の通信規格は、『IEEE802.11(アイ・トリプルイー・ハチマルニ・テンイチイチ)』といいます。
無線LANの規格は時代にあわせて規格の追加や修正が行われているため、複雑でわかりにくいのも事実。
近年では、とにかく高速化の技術推進が進められています。
無線LAN規格の中でも「IEEE802.11ac」は現時点で最も新しい規格であり、理論上6.9Gbpsまでの最大通信が可能となっています。
つまり、NURO光の最大2Gbpsの力を最も感じることができるのが、「IEEE802.11ac」対応のONUというわけです。
規格 |
最大通信速度 | 周波数帯 | |
IEEE802.11a | 最大54Mbps | 5.15~5.35GHz 5.47~5.725GHz |
|
IEEE802.11b | 最大11Mbps | 2.4~2.5GHz | |
IEEE802.11g | 最大54Mbas | 2.4~2.5GHz | |
IEEE802.11n | 最大600Mbps | 2.4~2.5GHz 5.15~5.35GHz 5.47~5.725GHz |
|
802.11ac | WAVE1 | 最大1.3Gbps | 5.15~5.35GHz 5.47~5.725GHz |
WAVE2 | 最大6.9Gbps | 5.15~5.35GHz 5.47~5.725GHz |
ただし、NURO光のONUはいずれもWAVE1のIEEE802.11acのため最大1.3Gbpsが限界。
[/st-cmemo]NURO光を無線LAN利用するなら「IEEE802.11ac」対応機器を!
NURO光を無線利用するのなら、
- 「ZXHN F660A」
- 「HG8045Q」
のいずれかのONUで利用することをオススメします。
せっかく高速の光回線を契約しているのに、機器の性能で速度減弱を起こしてしまっていては元も子もありません。
必ず、上記2機器を選ぶようにしましょう!
受信側の無線LAN規格もしっかりチェック!
無線LANは、親機と子機が噛み合っていないと本来の速度を満喫することができません。
例えば、親機は802.11ac対応ルーターで1.3Gbpsの通信を発信しているのに、子機がIEEE802.11aにしか対応していないので54Mbpsしか速度がでないということもありえます。
ということで、無線LANを利用する際には、まず使用するデバイスが『a/b/g/n/ac』の、どれに対応しているかをしっかりとチェックしておく必要があります。
NURO光の速度を最大限活用するなら、受信デバイスが802.11acに対応しているとベストです。
「ONUの型番が古い、どうしよう…」となったら
そもそも、新規契約時にONUを選択することできません。
実は、ONUは、工事業者が事業所にある在庫をランダムに持ってきて宅内工事の際に設置します。
決められた在庫のなかでランダムに選ばれてしまうので、残念ながら利用者には選ぶことができません。
また、「ZXHN F660A」、「HG8045Q」は、NURO光のONUでも特に人気の機種ですので、在庫が少なくなっています。
限られた在庫の中でやりくりしているので、この2機種以外のONUが設置される可能性が高くなります。
そこは残念ですが、あきらめましょう。
ただし、契約後であれば、NURO光のサポートに連絡をすることでONUの交換は可能なようです。
また、NURO光のキャンペーンで利用できる「設定サポート1回無料」を活用してみるのも一つの手段ですね。
ちょっと待った!有線メインならONUの型番は気にしなくていいかも…
とはいえ、もし有線をメインで利用しているということであれば、機器にこだわらくても良いといえます。
例えば、
- ヘビィな使い方をする、メインのPC・ゲーム機は有線でつないでいる。
- その他、ライトな使い方をする端末は無線でつないでいる。
といった状況であれば、どのONUでも十分すぎる性能を持ち合わせています。
新しいONUに交換してもらって、再設定するという手間を考えると、敢えて交換する必要性もあまり感じません。
ONU以上にこだわるべきは、有線LANの規格や、ネットワークカードのLANポートの規格です。
LAN規格 | 最大通信速度 | 伝送帯域 | 対応LANポート | 対ノイズ性能 |
CAT5e | 100Mbps | 100MHz | 1000Base-T/100Base-T/ 10Base-T |
× |
CAT6 | 1Gbps | 250MHz | 1000Base-TX/1000Base-T/ 100Base-T/10Base-T |
○ |
CAT6A/e | 10Gbps | 500MHz | 10GBase-T/1000Base-TX/ 1000Base-T/100Base-T/ 10Base-T |
○ |
CAT7 | 10Gbps | 600MHz | 10GBase-T/1000Base-TX/ 1000Base-T/100Base-T/ 10Base-T |
○ |
CAT8 | 40Gbps | 2,000Hz | 40GBAse-T/10GBase-T/ 1000Base-TX/1000Base-T/ 100Base-T/10Base-T |
◎ |
選ぶべき有線LAN規格
現在、メインで市場に出回っている有線LAN規格は「CAT5・CAT5e・CAT6・CAT6e・CAT6A・CAT7」です。
NURO光の場合、オススメはCAT6〜CAT7です。
選ぶべきLANポート規格
有線LANが規格に対応していても、LANポートが対応していなければなんの意味もありません。
ここでのポイントは、LANポートが「1000Base-T」以上であること。
いわゆるギガビットLANネットといえば「1000Base-T」となります(1000=1G)。
ちなみに、「1000Base-TX」は最大伝送速度が500Mbps、「1000Base-T」は最大伝送速度が250Mbpsなので、「1000Base-TX」対応のデバイスのほうがより高速通信が期待できます。
対ノイズ性能はあったほうが、電波干渉の影響を受けにくくより安定した回線速度が期待できます。
10Gbpsに対応している、10GBase-Tであればより良いのですが、現時点では対応している機器があまりないのが現実です。
もし、パソコンを自作できるのであれば、ネットワークカードを増設ということも可能ですが、基本的には1000Base-T(TX)で問題ないといえます。
-増設なしで10Gbpsを実現!オススメアイテム-
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まとめ
NURO光は、世界最速2Gbpsを体感できる唯一の光回線サービスです。
現在は、関東・東海・関西のみのサービス展開となっていますが、サービスエリア内に住んでいるなら絶対に選びたい回線No.1といえます。
とはいえ、最速の回線を利用していても、周辺環境が整っていなければメリットを最大限活用することができません。
もし、今の接続環境が不安ということであれば、ONUや周辺設備を見直してみると改善されるかもしれませんよ。
光回線ならNURO光を選ぶべき理由は?→詳しくはコチラ